去る10月5日(土)、秋晴れの清々しいお天気の中、グリーンレモンの料理教室を開催しました。今回も県外から多くの方々に参加して頂き、実り多きイベントとなりました。
まず最初に、豊島レモンの栽培がどのように始まったのか、そして、栽培にあたり何を大切にしているのか、生産者からお話しをさせて頂きました。慣行栽培、有機栽培、減農薬栽培、自然栽培等々、その他にも栽培方法の呼び方は多くありますが、実際は生産者の数だけ栽培方法があり、生産物に対する思いもそれぞれです。私達はレモンが植物として本来持つ力を活かしながら、土壌への施肥は行わず、農薬や除草剤も使わず、剪定と芽かきによって樹勢を保つ栽培方法を取り入れています。豊島の美しい自然と共存しながら栽培される豊島レモンを、これからも豊かな島の象徴として未来に繋げていきたいと思っています。
レモン栽培のお話の後は、お待ちかねの収穫体験です。 収穫前の枝もたわわに実るレモンを目にして、参加者の皆さんも大興奮。 収穫したレモンの切り口から漂う爽やかでスパイシーな香りを楽しみながら、お気に入りのレモンを探して畑を歩き回ります。 皆さんの弾ける笑顔にふれて、レモンの樹々もきっと喜んでいたことでしょう。
後半は、ゲストハウスmammaに移動してお料理教室の始まりです。先ほど収穫したばかりの新鮮なレモンをひとつづつ丁寧にすりおろすと、あっという間に部屋が爽やかなレモンの香りに包まれ、癒しの時間となりました。
レモンをすりおろしながら、今回 レモンポン酢に使用するお醤油のメーカー、(株)タケサンの方から、原料や杉樽を使ったお醤油作りのお話をお聞きしました。後半のお教室では、てしま天日塩ファームの門脇さんが立ち寄って下さり、青レモン胡椒の原料に使用するお塩の製造方法について説明して頂きました。身近な調味料だからこそ、製造過程を知ることで毎日安心してお料理に使うことができますね。
お料理の津村先生からは、グリーンレモンの苦みやえぐみがでない調理方法を丁寧に教えて頂き、すりこぎの使い方、美味しいおだしの取り方など、お料理上手になるヒントもたくさん教えて頂きました。柚子胡椒とは異なる、アジアの香り豊かな青レモン胡椒と、だしの旨みが効いたレモンポン酢はこれからのお鍋シーズンに大活躍間違いなし!
前回のレモン教室でも感じたことですが、 やはり食というものは、生産する人、料理する人、食べる人、みんなが繋がることで安心が生まれ、お互い支えあうことで成り立っていくものだと改めて思いました。今後も、このようなイベントを続けていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。今回ご参加下さった皆さん、ご協力下さった皆さん、本当にありがとうございました!
Copyright photo by Eri Tsumura