blogレモン便り

2019年08月09日

夏のレモン畑

梅雨明けから猛暑が続いていますが、皆さまいかがお過ごしですか?レモン畑では真夏の強い日差しを浴びながら、まだ小さなグリーンレモンがキラキラと輝いています。

猛暑の中、レモンの樹々の周りでは様々な生き物が活発に動き回っています。頻繁に見かけるカマキリや蜘蛛は、レモンの葉っぱを食い荒らす虫を食べてくれるありがたい存在です。

同じく頻繁に見かけるバッタやアゲハチョウの幼虫は、レモンの葉っぱが大好物という困った昆虫ですが、自然の食物連鎖の中では、彼らにも立派な役割があります。苛立つことがあっても、農薬で駆除するようなことはしません。生態系のバランスを保つためには、多種多様な生き物がいることがとても大切なのです。

こちらはとても珍しい、脱皮前の蝉の幼虫です。日没後、まだ明るい時に出てきてしまったようで、ナマケモノのようにゆっくりと動いていました。セミの抜け殻は、レモン畑の至る所にぶら下がっていますが、脱皮前の蝉を見たのは初めて。毎日農作業をしていると、珍しい瞬間に遭遇することがよくあります。

こちらもレモン畑ではおなじみのアオバハゴロモの幼虫と成虫です。幼虫はふわふわの白い綿のような分泌物に覆われていて、白髭をたくわえたおじいさんの様に見えます。成虫は若葉色の美しい羽根を持っており、最初は同じ生物だと思いませんでした。

最後の画像はアシナガバチです。先日初めてアシナガバチに刺されて、左腕が三日間ほど腫れてしまいました。アシナガバチだけでなく、スズメバチも気づかないうちにレモンの樹に巣を作っていることがあるので、夏の作業時は細心の注意を払わなければなりません。この季節、山歩きをする時など、皆さんも蜂の巣にはくれぐれもお気をつけください!