blogレモン便り

2019年10月15日

「豊島グリーンレモンの料理教室」報告

去る10月5日(土)、秋晴れの清々しいお天気の中、グリーンレモンの料理教室を開催しました。今回も県外から多くの方々に参加して頂き、実り多きイベントとなりました。

まず最初に、豊島レモンの栽培がどのように始まったのか、そして、栽培にあたり何を大切にしているのか、生産者からお話しをさせて頂きました。慣行栽培、有機栽培、減農薬栽培、自然栽培等々、その他にも栽培方法の呼び方は多くありますが、実際は生産者の数だけ栽培方法があり、生産物に対する思いもそれぞれです。私達はレモンが植物として本来持つ力を活かしながら、土壌への施肥は行わず、農薬や除草剤も使わず、剪定と芽かきによって樹勢を保つ栽培方法を取り入れています。豊島の美しい自然と共存しながら栽培される豊島レモンを、これからも豊かな島の象徴として未来に繋げていきたいと思っています。

レモン栽培のお話の後は、お待ちかねの収穫体験です。 収穫前の枝もたわわに実るレモンを目にして、参加者の皆さんも大興奮。 収穫したレモンの切り口から漂う爽やかでスパイシーな香りを楽しみながら、お気に入りのレモンを探して畑を歩き回ります。 皆さんの弾ける笑顔にふれて、レモンの樹々もきっと喜んでいたことでしょう。

後半は、ゲストハウスmammaに移動してお料理教室の始まりです。先ほど収穫したばかりの新鮮なレモンをひとつづつ丁寧にすりおろすと、あっという間に部屋が爽やかなレモンの香りに包まれ、癒しの時間となりました。

レモンをすりおろしながら、今回 レモンポン酢に使用するお醤油のメーカー、(株)タケサンの方から、原料や杉樽を使ったお醤油作りのお話をお聞きしました。後半のお教室では、てしま天日塩ファームの門脇さんが立ち寄って下さり、青レモン胡椒の原料に使用するお塩の製造方法について説明して頂きました。身近な調味料だからこそ、製造過程を知ることで毎日安心してお料理に使うことができますね。

お料理の津村先生からは、グリーンレモンの苦みやえぐみがでない調理方法を丁寧に教えて頂き、すりこぎの使い方、美味しいおだしの取り方など、お料理上手になるヒントもたくさん教えて頂きました。柚子胡椒とは異なる、アジアの香り豊かな青レモン胡椒と、だしの旨みが効いたレモンポン酢はこれからのお鍋シーズンに大活躍間違いなし!

前回のレモン教室でも感じたことですが、 やはり食というものは、生産する人、料理する人、食べる人、みんなが繋がることで安心が生まれ、お互い支えあうことで成り立っていくものだと改めて思いました。今後も、このようなイベントを続けていきたいと思いますので、どうぞお楽しみに。今回ご参加下さった皆さん、ご協力下さった皆さん、本当にありがとうございました!

Copyright photo by Eri Tsumura

2019年09月16日

「豊島グリーンレモン教室」その②

豊島グリーンレモンの料理教室はレモン畑から始まります。豊島レモンがどのように栽培されているのか、実際に畑を歩きながらお話しします。地面は下草に覆われ、猪が掘った落とし穴があちらこちらにありますが、様々な生き物が暮らすとても気持ちの良い場所です。瀬戸内海の優しい潮風を感じ、鳥や虫が奏でる音を聴きながらグリーンレモンの収穫を楽しみましょう。

採りたてのグリーンレモンの香りは格別で、切り口に鼻を近づけると、その芳香に思わず笑みがこぼれます。レモンは果実だけでなく、葉や枝も爽やかでスパイシーな香りがします。対照的に、お花は金木犀のような甘い香り。レモンは四季咲き性が強く、この時期にも少しだけ花を咲かせているので一緒に探してみましょう。

黄色いレモンと比べて馴染みの薄いグリーンレモンは、食べ方がわからないとよく言われます。グリーンレモンの特徴は果皮のスパイシーな香りときりっとした酸味。今回の料理教室では、これらの特徴を生かして、柚子胡椒ならぬグリーンレモン胡椒とレモンポン酢を作ります。今回講師を務めて下さる津村さんは、レモンを使ったパンやお菓子作りもとてもお上手なので、どしどし質問をしてお料理のヒントも一緒にお持ち帰りくださいね。

普段口にする食材が、どこでどのように育てられているかを知ることで、私達は心から安心して「食べる」ことができます。化学肥料や農薬に頼らず、自然の循環に沿った方法で栽培されている豊島レモンの畑を、是非体感しにいらしてください。初秋の爽やかな好季節、皆さまのご来島をレモンと一緒にお待ちしています!

2019年08月25日

「豊島グリーンレモン教室」その➀

10月開催予定の料理教室では、ご自身で収穫して頂いた新鮮な豊島グリーンレモンを使って、青レモン胡椒とレモンポン酢を作ります。レモン胡椒には主に果皮を使い、残った果汁はレモンポン酢に使います。今日は、このレモンポン酢の味の決め手となる伊吹島のいりこのご紹介です。

香川県にある伊吹島は日本一のいりこ漁の島。特級品しかないといわれるくらい質がいいそうです。それは、島の港に設置した加工場で、水揚げから10〜30分以内に釜茹でし、その後すぐに乾燥されます。その鮮度は生きたまま釜にいれられたイワシがもがき顎が外れてしまうこの表情でわかるそうです。

伊吹島のいりこ漁は 夏場約2ヶ月の間のみ行われます。伊吹島のいりこがなければ、讃岐うどんが始まらないと言われる程大切なもの。漁師さんや島の方々の頑張りが詰まった海の幸を、10月のレモン教室でも大切に使わせて頂きます。皆さま、どうぞお楽しみに!

豊島グリーンレモンの料理教室 詳細はコチラ☆

2018年02月10日

「豊島レモンと塩こうじの教室」報告

寒波の到来で開催が危ぶまれた「豊島レモンと塩こうじの教室」ですが、寒さをしのいだ一部のレモン畑で無事開催することができました。普段レモン畑を訪れる機会のない方々にとっては、樹になっているレモンがとても新鮮だったようで、皆さん楽しそうに気に入ったレモンを手に取り収穫されていました。生産者としては、レモンに興味を持っていらっしゃる方々と直接お話ができる素晴らしい機会となり、私たちのレモン栽培に対する思いをお伝えできて大変充実した時間となりました。

レモン畑の次は、採りたてのレモンを使ったお料理教室。講師の宮島草子さんに塩レモン・塩こうじ・みりんレモンを美味しく仕込むコツを伝授して頂き、ご自身の体験談を交えて食と身体の繋がりや発酵食が体にもたらす変化など興味深いお話もたくさん聞かせて頂きました。豊島天日塩ファームの門脇さんも立ち寄ってくださり、原材料の生産者から直接お話が聞ける、楽しいお料理教室となりました。

そして、お待ちかねのお食事タイム!ゲストハウスmammaさんが用意して下さった素敵なお料理はこちら。塩麹漬け蒸し鶏、塩レモンのケークサレ、豊島産タコマリネ、レモンピクルス、野菜の塩麹スープ、豊島の棚田米にレモンの海苔佃煮を添えて。宮島さんが大豆栽培から始めて作り上げたお味噌と、tilのレモン胡椒も薬味として登場しました。デザートのレモンぜんざいには、草子農園の自然栽培大豆の粗挽きな粉とレモンの皮をおすりおろしてトッピング。さらにレモンをきゅっと絞ると、香ばしい香りと爽やかな香りが混ざり合い、美味しい~!!という声があがりました。

盛りだくさんの内容で開催されたレモン教室。ご自身で仕込んだ発酵食と一緒に、日々の食事にレモンを取り入れるヒントもお持ち帰り頂けたのではと思います。

やはり食というものは、生産する人、料理する人、食べる人、みんなが繋がることで安心が生まれ、お互い支えあうことで成り立っていくものだと再認識しました。今回ご参加下さった皆さん、ご協力下さった皆さん、本当にありがとうございました!

2018年01月16日

「豊島レモンと塩こうじの教室」その➁

昨日は、会場となるゲストハウスmammaさんで、レモン教室でお出しする食事の打ち合わせをしました。

お料理を担当して下さるmammaスタッフの方がいろいろと試行錯誤して下さり、とても素敵なメニューになりました。詳しい内容は当日のお楽しみですが、豊島レモンがたっぷり使われるのはもちろんのこと、てしま天日塩ファームさんのお塩で仕込んだ塩糀、豊島で生まれた自然卵ヨベルさんの卵、豊島産一番海苔やタコなどなど、豊島の旬の食材を使ったシンプルで身体に優しいお料理です(グルテンフリー!)。

1月27日(土)に開催予定のレモン教室は、まだ空きがありますので、是非この機会に美味しい冬の豊島にお越しください。

2017年12月26日

「豊島レモンと塩こうじの教室」その①

黄色く色づいた豊島レモンを使って、塩レモン&みりんレモン、そして塩こうじを仕込みました。お塩はもちろん、てしま天日塩ファームさんの粗塩。こだわりの麹とみりんは、まるみ麹さんの生麹と三州三河みりん。1月に開催予定の教室で仕込むレシピの原料と分量そのままに作っています。レモンの黄色、麹の白、みりんの飴色と、素敵なトリコロールになりました!約一か月後の完成がとても楽しみです。

料理教室の講師を務めてくださる宮島草子さんのウェブサイト(FBページ)を掲載したので、是非ご覧ください。自家製大豆を使った味噌作りに加え、今ではお醤油まで手作りしていらっしゃるそうです。地元の津久井在来大豆の栽培を通して地域活性化に取り組み、関東方面では様々なイベントを開催していらっしゃいますが、西日本でのお料理教室開催は初めて。発酵食の魅力や、アレルギー発症から学んだ「食の大切さ」など、興味深いお話を聞かせて頂きます。

草子農園 https://www.facebook.com/comecafe.jp