blogレモン便り

2018年08月15日

恵みの雨

本日、やっと豊島にも恵みの雨が降り注ぎました。猛暑が続く中、二週間以上全く雨が降らず、レモンの葉が乾燥で巻き始めていたところでした。

今年は今までにない凶作で、多くの花が結実せずに落ちてしまいました。特に凍傷被害を受けたレモン畑の実は数える程で、僅かでも収穫できることのありがたさを改めて感じています。

冬に凍傷で枯れてしまったレモンは、樹上で干からびて真っ黒になりました。来シーズンは寒波が来ませんように・・・と祈りつつ、枯れた枝を除去しています。

今年はカミキリムシの枝の食害をよく見かけます。カミキリムシは放っておくと幹に穴をあけて産卵し、幼虫は幹の中を食い荒らして樹を枯らしてしまいます。この昆虫だけは見つけ次第捕殺するのですが、レモン畑を囲む山からも飛来するので、捕りきることは不可能です。レモンの樹が樹勢を強く保つことができれば、このような被害は減るそうなので、樹が元気になるようにこれからもお手伝いを頑張りたいと思います。

2018年04月10日

芽吹き

葉桜の美しい季節となりました。レモン畑では紫色の新芽が出始め、花芽も日々ふっくらと成長しています。弱々しく見えた葉は色艶が随分と良くなり、凛と立ち上がった枝葉に植物の逞しさを感じます。

丸い花芽はピンク色のつぼみに成長し、真っ白な花が咲きます。剪定作業で忙しく、桜のお花見はできませんでしたが、来月にはレモンのお花見を楽しみたいと思います。

最近は剪定作業を優先して進めていましたが、そろそろ草刈作業も始めなければならないので、合間合間で少しづつ出荷作業も再開しようと思います。少量づつ在庫数を更新しますので、時々WEBショップを覗いて頂けますと幸いです。

2018年03月16日

レモン畑の様子

厳しかった寒さが嘘のように暖かくなり、レモン畑はすっかり春めいてきました。1月から2月にかけての強烈な寒波により大打撃を受けたレモン畑ですが、凍傷被害を受けたレモンについて質問されることが多いので参考までに画像を載せておきます。

樹上で凍ってしまったレモンの実は、時間の経過とともに水分が抜けて枯れてゆきます。寒さに耐えた果実は、暖かくなるにつれ皮に張りが戻り、果汁はぐっと濃厚になります。

見た目は大丈夫そうでも、切ってみると中の果汁が抜けているレモンもあります。このようなレモンは、手に取った時の重さで大体わかりますが、部分的に果汁が少なくなっているものは切ってみないとわかりません。

低温によって葉は落葉し、枝は先端から枯れ込みます。一見すると枯死してしまいそうですが、枯れ枝に交じってしっかりした緑の枝葉があれば一安心です。4月になるとたくさんの新芽が出始め、美しい新緑で私たちの目を楽しませてくれることでしょう。

痛々しいレモンの姿を写真に撮るのはとても辛いことですが、栽培現場の現実としてこのような側面もお伝えできればと思いました。越冬レモンに、より一層愛情と親しみをもって頂ければ幸いです。

2018年02月11日

Lemon Drizzle Cake

1月下旬から2月上旬にかけて凍えるような寒さが続き、多くのレモンが凍傷被害にあってしまいました。凍傷にもいろいろあり、果皮が凍って枯れていくものや、見た目は大丈夫そうでも、中の果汁が凍ってしまい徐々に枯れていくものもあります。あまりに長く低温が続き、現時点では出荷可能なレモンの判別がつき難いので、もうしばらく様子を見たいと思います。お待ち頂いている皆さんにはご不便をおかけしますが、どうぞ気長にお待ち頂ければと思います。

そんな中、いつも豊島レモンをお店で使って下さっている群馬県のパン屋さんが、凍傷で果汁が苦くなってしまったレモンで Lemon Drizzle Cake というお菓子を焼いてくださいました。

ケーキの生地にすりおろした皮を使い、果汁は焼き上がり後に生地に塗るシロップとアイシングに使用されたそうです。果汁の苦みは全く感じられず、とっても爽やかで甘酸っぱいケーキに生まれ変わりました。さすが職人さんです。「豊作も不作もみんなでシェアできるような世の中になると良いですね」という優しいお言葉と、美味しいレモンのお菓子にたくさん元気をもらいました。ありがとうございました。

豊島レモンをたっぷりと使用したこちらのケーキは、ホワイトデーに合わせて販売を予定されているそうです。その他にも、お店には原材料にこだわった素敵なパンがたくさん並びます。お近くにお越しの際には是非お立ち寄りください!

THE BAKERY(ザ・ベーカリー)
群馬県桐生市相生町3丁目591−2

2018年01月25日

レモンシャーベット

昨日からの強烈な寒さで、残念ながら今年もレモンが凍傷被害を受けてしまいました。今朝、畑でレモンを切ってみると、なんと中がシャーベット状に!ほんのり甘くて美味しいといえば美味しいですが、解けた後は皮の苦みが果汁に移り、いつもの爽やかで優しい酸っぱさはなくなってしまいます。この寒さでは、仕方がありませんね。

レモン畑は島内に分散しており、海に近く標高の低い場所にある畑のレモンは一見したところ大丈夫そうなものもありましたが、時間が経ってみないとわかりません。一日も早く寒さが落ち着いて、レモンが元気になりますように・・・。

2018年01月11日

寒波到来

今朝は年明け一番の寒さ。唐櫃岡のレモン畑では一日中霜がとけず、冷たい風がレモンの樹々を揺さぶっていました。明日明後日は、気温が氷点下になる予報で、なんとも落ち着かない気分です。

先日、寒さでとても柔らかくなってしまったレモンを搾って飲んでみました。その濃厚な味と、酸味の後に広がる甘みにびっくり!冬野菜が甘いのは、自らを寒さや霜から守るために糖分やミネラルなどの物質を増やすからだそうです。同じように、レモンも凍らないよう頑張っているんですね。

只今出荷中のレモンは厳しい寒さを経て少し果皮が柔らかくなっていますが、この時期ならではの濃厚な味が楽しめます。少々小ぶりな寒締め(!?)豊島レモン、是非おためしください!

2017年12月13日

とても寒い冬

今夜も豊島では暴風が吹き荒れ、ビュービューという風の音を聞くと、枝先で振り回されているレモンが頭に浮かびます。秋から冬が旬のレモンですが、寒さには弱く低温が続くと実が凍傷を受けたり、木が枯死してしまうこともあります。豊島レモンは樹上で冬を越すため、積雪や低温が続くことで出荷ができなくなってしまいます。

気象庁は、2011年以来6年ぶりに「ラニーニャ現象が発生しているとみられる」と発表し、今冬の寒さに注意喚起しました。レモン栽培を引き継ぐ前、2011年から2012年にかけての冬は、豊島でも雪が降り積もり、レモン畑は甚大な被害を受けたそうです。2016年の1月にも非常に強い寒波の襲来を受け、一晩でレモンの果実が凍結してしまいましたが、気候の影響は避けられないので受け入れるしかないですね。全国の農家さん、一緒に頑張りましょう!

無事に冬を越せることを祈るばかりですが、厳しい冬になることが予想されますので、ご注文はお早めにお願いいたします。

2017年10月28日

足跡

雨が降ると、イノシシがここぞとばかりに地面を掘り返します。美しい緑の絨毯が足跡だらけのぬかるみに。幸いなことに、イノシシはレモンを食べませんが、今年も島中でサツマイモやスイカや無花果などを食べ荒らし、田んぼでは泥遊び。大切に育てた農作物だけでなく、人のやる気を奪ってしまうのが鳥獣害の一番の問題ですね。被害を受けている日本各地の農家さんを思うと胸が痛みます。

2017年10月16日

長い秋雨

ここ最近、豊島では雨が続いています。明日からグリーンレモンの出荷が始まるというのに、しばらくぐずついたお天気が続きそうです。雨の日は収穫ができないので、レモンのお届けまで時間がかかるかもしれませんが、どうか気長にお待ち下さい。

2017年09月30日

新しい仲間

今年の春からレモン畑に新しい仲間が増えました。豊島に住む日本みつばちです。来年の春には、豊島レモンのはちみつを少し分けてもらえるかも。今からとても楽しみです。