blogレモン便り

2019年12月17日

冬らしいレモン畑の景色

瀬戸内海に囲まれた豊島では穏やかな冬晴れが続いています。農作業ははかどりますが、暖かすぎる冬は逆に少し心配になり、反動で強烈な寒波が来ませんように・・・とお天道様にお願いしています。

レモン畑の周りでは野生の雉や猪が元気に駆け回っています。ケーンという鳴き声と共に突然飛び立つ雉には頻繁に驚かされ、最近では昼間でも茂みからブヒブヒというイノシシの鼻息が聞こえてきます。島内では、イノシシに畑を荒らされて農業や家庭菜園をやめる方が多くいらっしゃり、今年は私も囲いを破られてサツマイモやスイカを食べられてしまいました。全国各地で問題になっている獣害は、統計にはでてこない家庭菜園などの被害も考えると想像以上に深刻だと実感しています。

霜が降り始めても、レモンの 樹上では茶色いカマキリがひっそりと獲物を待ち伏せしています。カマキリは卵だけが越冬して、春にはたくさんの赤ちゃんカマキリが生まれ、この時季まで様々な昆虫を捕食しながら成長します。レモン畑ではおなじみの昆虫なので、もうすぐ生涯を終えることを思うと少し寂しくなりますが、これも命の循環。また来年新しい命に出会えることを楽しみに農作業に勤しみます。

穏やかな天候が続く中、畑のレモンは日々色づきを増しています。お尻の緑はしばらく残りますが、熟したレモンは黄色というより山吹色に近くなり、香りにも甘みが出てきます。夏のイメージが強いレモンですが、寒くなるこれからの季節が黄色いレモンの旬です。 だし醤油にレモン果汁を加えた手作りレモンポン酢でいただくお鍋や、定番のホットはちみつレモンなど、栄養豊富なレモンをお料理に取り入れて、元気に冬を乗り越えましょう!

追記: 個人的なおススメは、お風呂上がりに飲む香り高いレモン水。櫛切りにしたレモン一切れを皮を下にして搾り、そののまま水の中へポチャリ。とにかく最高です。